仲間と共に歩みたいと願った、ハンドメイド作家が苦手な、数字の世界に飛び込む覚悟を決めた日の話です。
外注化できないもの
松下幸之助さんの言葉、
「知恵を出せ。それが出来ない者は汗をかけ。それが出来ぬ者は去れ」
この言葉が、私の「仲間」という概念の勘違いに、気づかせてくれた。
よく、ニガテは人に頼れ、と言うので、管理が苦手な私は、予算計画、売上管理を外注した。
最初はうまくいった、でもうまくいかなくなった時、自分で経営判断できなくなった。
どんなに優秀な仲間でも、他人の生殺与奪を外注されたら困る。
マーケターさんにも、やり方を教えるから、自分でできるようになった方が良いとアドバイスをもらいながら、苦手だからと断っていた。それが、大きな後悔の始まりである。
外注化できるもの
松下幸之助さんの言葉に、知恵も汗も出さずに、外注化で解決とは一言も書いていない。ニガテは人に頼りながら、自分で知恵をしぼり、自分で汗を流し、学ぶのである。これが腹落ちすると、自分の様々な間違いと、その時の無視したアドバイスを思い出す。
食品サンプル選手権テレビチャンピオンの藤田真理子先生は、旦那様とこんなお話をされていたらしい。
とても工程が多く、手間のかかる作品と、工程が少ない作品をくらべ、このめんどくささが、利益なのだと。
今なら、なぜ、私にこのように話してくださったかわかる。
経営効率を上げて、成長しようとしていた私に、絶対に手は抜くな!と警鐘を鳴らしてくださっていたのだ。
当時の私の薄い反応を取り消すべく、今、深くうなづいている。
そして、山ほどでてくる、先生の言葉のメモ。全部、結びついてゆく。
仲間を手抜きに使うと、人生が自分のものでなくなると学んだ。頼るも、任せるも、成長も、手がかかるもの。仲間と近道を探そうとした私は、利益をなくした。挫折の味は、成長の予感がした。絶望の味は、仲間が忘れさせてくれた。
至急、私に数字を叩き込んでほしい、と外注したのは言うまでもない。
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